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青葉区 教育

公開日:2023.12.07

市立谷本小学校
地域に支えられ、150周年
記念式典を挙行

  • 150周年を記念した航空写真 写真撮影:(株)フォトスタッフ

  • 児童実行委員会の槙児童実行委員長

  • 記念式典に出演した下谷本囃子保存会

  • 昭和30年代の校舎

  • 谷本小の校歌を大きな声で歌う児童たち

  • 願いを込めてバルーンリリース。土に還る素材のバルーンが500個以上空に舞い上がった

 1873(明治6)年5月25日、千草台にあった安養寺を仮校舎として開校した「谷本学舎」。この谷本学舎を前身とする横浜市立谷本小学校(高橋哲雄校長/児童数507人)が今年創立150周年を迎えた。11月25日には谷本小体育館で記念式典が盛大に挙行された。

谷本小のあゆみ

 谷本学舎は旧下谷本(千草台)と上谷本、恩田成合、市ケ尾の4村を学区として80人余りの児童が学んでいた。開校の翌年、現在の下校庭に校舎(=下校舎)を建築して移転。1875年に谷本学校と改称している。学校名は時代と共に変わり、中等谷本小学校、尋常谷本小学校、谷本尋常高等小学校、横浜市谷本尋常高等小学校、横浜市谷本国民学校を経て、現在の谷本小学校になったのは1947年だ。

 同年は6・3制(小学校6年・中学校3年)が実施され、同じ下校舎に谷本中学校が開校している。谷本中は49年に上のグラウンド(現在地)に建てられた校舎(=上校舎)に移り、71年に梅が丘に再度移転している。谷本中の移転に伴い、谷本小は下校舎から上校舎へ徐々に移り、72年には鉄筋4階建ての現校舎が完成。73年に全学年を収容して現在に至る。街の発展とともに、もえぎ野小、藤が丘小、市ケ尾小、東市ヶ尾小が谷本小から独立している。

 谷本小の卒業児童数は記録が残る47年度から2022年度末までで6259人。「・(や)ってみよう自分から ・(も)っと生かそう学んだことを ・(と)もに生きよう感謝の心で」を教育目標に定め、児童たちは日々学んでいる。また、下校庭と現校舎の間には「谷本の森」と名付けられた学校林があることが特徴で、これほど広い緑地がある市立小学校は他にほとんどなく、自然豊かな環境も自慢だ。

 150周年の今年度、谷本小の児童代表委員会は「150(いこう)希望の空へ〜かがやく緑とみんなの笑顔〜」をスローガンに策定。児童たちは学校行事をスローガンとともに取り組み、150周年のお祝いに向けて盛り上げてきた。

「谷本小が必要だから」

 11月25日には創立150周年記念事業実行委員会(飯田馨実行委員長)による記念式典が谷本小体育館で行われた。

 式典には教育委員会の鯉渕信也教育長や中島隆雄区長、民生委員児童委員協議会の会長で、卒業生の小嶋優さんらが来賓として出席。小嶋さんは祝辞の中で以前から学校運営に各家庭や地域が協力してきた経緯を語り、理由を「この地に谷本小学校が必要だから」と説明。地域が支えてきた学校をこれからも盛り立てていこうと小嶋さんが呼びかけると会場から大きな拍手が起こっていた。また、同実行委員会から学校に音楽隊楽器一式とアルミ製ひな壇が寄贈されたことも紹介された。

児童集会も

 記念式典に続いて、児童集会「みんなが笑顔フェスティバル」も行われた。中心となって企画をしたのは5・6年生20人の児童実行委員会。記念ムービーの上映や「おめでとう」を題材にあいうえお作文を考えるなど盛り沢山で、1年生から6年生まで学年ごとに歌や演奏、ソーラン節を披露する「発表のプレゼント」も。会場は来賓らも含め、大いに盛り上がっていた。

 終わりの言葉を担当した槙実乃里児童実行委員長(6年生)は「在校生だけの力ではなく、これまでつないできた歴史のバトンが1つの形になった」と喜びを表現。全校児童で進めた準備にも感謝の言葉を述べていた。

 最後は全校児童によるバルーンリリース。空に舞ったバルーンを見送った後、児童たちは自分たちを育んでくれた学校や地域、すべてに感謝し、大きな声で「ありがとうございました」とお礼を伝え、締めくくった。

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