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青葉区 人物風土記

公開日:2025.06.26

(公財)横浜市病院協会副会長として県民功労者表彰を受賞した
平元 周さん
大場町在住 70歳

心技一如で地域医療守る

 ○…市内105の病院によって構成される横浜市病院協会の副会長として、医療人材の育成、救急・災害時医療体制の構築等に尽力。今年6月に県の最高表彰の一つ、県民功労者表彰を受賞した。自身も横浜総合病院を経営しながら、「地域医療を支える中核病院として、”ここに来て良かった”と言ってもらえる病院を目指したい」。

 ○…北海道の利尻島出身。人口が少なく、幼少期には島に医師が常駐しない無医村の時期も。「誰もが当たり前に医療が受けられる社会」の重要性を実感し、いつしか医者を志すようになった。特にへき地医療に関心を持ち、弘前大学医学部に進学すると1年生から鹿児島県の奄美大島や徳之島などの離島へ赴いた。東京での研修医時代に恩師に声をかけられ、脳外科の道へ進むように。目が回るような毎日だったが、「ここで経験を積めば地元に恩返しができる」とひた走った。しかしある時、志望していた地元の道立病院がなくなってしまい、関東に残る決断をした。

 ○…長年、横浜総合病院の院長を務め、今年4月に名誉院長に就任。「へき地医療への思いもあるが、今は自分が暮らす、この地域の医療を良くしていきたいという気持ちが強い」と前を向く。高い技術と誠意で理想の医療を追求するという「心技一如」の理念のもと、高齢化が進む青葉区で、生活習慣病をはじめ、認知症や終末医療にも力を注いできた。

 ○…昨今の物価・人件費上昇に伴い、赤字経営の病院が増える中、「地域医療を守るため、医療従事者の働きやすさも守らなければならない」と警鐘を鳴らす。大学時代のラグビーで学んだのは”みんなが同じ方向を向いて戦う強さ”。ワンフォーオールで地域の安心を守っていく。

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