青葉区 教育
公開日:2025.08.16
全国学力調査
横浜市の児童生徒 算数・数学 全国正答率上回る
ICT機器使用との関連性も
横浜市はこのほど、4月に行った「全国学力・学習状況調査」の結果を公表した。この中で算数・数学の正答率が全国平均に比べて高いことが分かった。
調査は市内の小学6年生(約2万7千人)と中学3年生(約2万3千人)を対象に、国語、算数・数学、理科の3科目で実施。小学生の算数は、全国平均の正答率が58%だったのに対し、横浜市は60%だった。中学生の数学は、全国平均が48%だったのに対し、横浜市は52%と4ポイント上回った。国語と理科の正答率も全国平均と同等か、やや上回った。
調査では、タブレットなどのICT機器の授業での使用頻度と学力の関連性も分析された。その結果、機器の使用頻度が高い児童生徒ほど、算数・数学の正答率が高い傾向が明らかになった。
小学生の使用頻度高く
市では小学生はiPad、中学生はノートパソコン(クロームブック)を使っている。特に小学生で「ほぼ毎日」使用している児童は半数を超えており、全国平均に比べて約28ポイントも高い。市教育委員会は「ICT機器の使用頻度と算数・数学の正答率には関連性がある」とみている。
市は児童生徒が持つICT機器を通して学習状況を把握する試みを続けている。また、機器で見られる学習に役立つ動画も増えており、市教委は「教員の時間確保にもつながっている」と利点を強調する。調査結果から「ICT機器の有効活用によって、多様化する児童生徒の課題に寄り添った授業改善を進めることが大切だと分かった」としている。
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