青葉区 文化
公開日:2026.01.15
「息子の分まで人の役に」
福井さん最後の展示会
黒須田在住の福井悠子さん(86)による「福井悠子 彩色水墨画展」が1月31日(土)まで、特別養護老人ホーム「緑の郷」(鉄町2075の3)で開催されている。今年で18年目を迎える展示会だが、自身の体調も鑑みて、同ホームでの展示は最後にするという。
約35年前に青葉区へ移住した福井さんは、入院中の次男から「外に出て人の役に立つことを」と励まされた。次男の急逝後、その言葉を胸に民生委員などの地域福祉に奔走。趣味で始めた彩色水墨画でも活発に人と交流するようになった。
2008年、当時の緑の郷の施設長の声掛けで展示会が始まった。「娯楽の少ない施設で、少しでも利用者やご家族、また職員の方の癒しになれば」と福井さん。以来18年、新型コロナの影響で一時中止となった時期もあったが、多くの人の目を楽しませてきた。
動植物を生き生きと
今回展示される作品は、活動初期のものから、昨年國際書画展で会員賞を受賞した大作まで21点。桜や梅、紅葉やひまわりなど季節の花々と、鴨や雀、蝶など可愛らしい小動物が生き生きと描かれている。
夫の久さんは「人の役に立ちたいという思いが妻の原動力。息子の不幸もあったが、絵が救いになったのでは」と振り返る。福井さんは「愛を持って絵を描くことが何より大事。展示会は一区切りとさせていただくが、書画展への出品はライフワークとしていきたい」と話した。同ホームの石井竜也施設長は「これで最後となるのは残念」と惜しみつつ、「地域の方もお立ち寄りの際はぜひご覧いただければ」と呼び掛けた。
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