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青葉区 人物風土記

公開日:2026.10.01

病室の子どもたちに演劇を届ける「演劇集団リトルフライト」代表を務める 田中 美里さん 横浜市青葉区たちばな台在住 42歳

  • 田中 美里さん (写真1)

病室に届ける夢と笑顔

 ○…「何よりもまず、純粋に楽しんでほしい」。病室で過ごす子どもたちに、本格的な舞台を届けるプロジェクトを昨年末立ち上げた。10月4日の都内での『ピーターパンと影』初上演に向け、企画から脚色、映像制作まで一人で何役もこなす。青葉区を拠点に、表現の力で子どもたちの心に光を灯そうと駆け回る。

 ○…北海道出身。幼少期は徒歩40分の通学路を毎日黙々と歩き、絵を描くことが大好きな大人しい少女だったという。14歳の時に父親に見せてもらったビートルズの映像作品『イエロー・サブマリン』に衝撃を受け、映像表現の世界に魅せられた。高等専門学校でデザインを学んだ後、23歳で友人たちとオリジナルのホラー映画を自主制作。広告代理店勤務などを経て、30歳で「心機一転」と上京した。

 ○…都内では劇団「演劇実験室◉万有引力」に入団し、演劇の魅力を深く探求。WEB制作会社で経験を積んだ後にフリーランスとして独立した。32歳で娘を出産したことも子どもを取り巻く環境や福祉への意識を深める大きな転機に。今回の公演には9歳になった娘の桜子さんもマイケル役として出演し、親子一緒に舞台を作り上げる。

 ○…「食べるのが大好き」と笑い、特にカレーには目がなく、かつてスープカレー店で働いたこともあるほど。今でも青葉台の「スパイスト」をはじめとするカレー店巡りが最高の息抜きだ。自身も閉所恐怖症のきらいがあるからこそ、病室という限られた空間で過ごす生きづらさに人一倍深く共感する。「子どもは置かれた環境に抑圧されやすい。演劇を通して、誰もが子どもらしく自由にいられる時間を作りたい」。子どもたちの笑顔を見つめる眼差しは、どこまでも温かい。

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