青葉区 社会
公開日:2026.10.27
【横浜市青葉区】区内在住中川さん 駄菓子屋で子ども笑顔に 元石川町 地域交流拠点で
地域交流拠点「まちねこハウス」(元石川町4247)で、月に4〜5回の頻度で開かれる駄菓子屋がある。店主を務めるのは、区内在住で70代の中川フミ子さんだ。
店名は「笑がおの駄菓子屋」。色とりどりの菓子が並ぶ一方、そろばんやキーボード、ボールなども置かれ、訪れた子どもたちが自由に遊べる居場所となっている。
出店の背景には、「世の中が殺伐としている今だからこそ、子どもが本来持っている豊かな感性を育みたい」という中川さんの思いがあった。また、電子決済が普及する時代の中、小銭を握りしめて買い物をし、計算する経験をしてほしいという願いも込める。
新潟県出身の中川さんは、都内の小学校で教諭を務めた後、30年以上前に家族とともにすすき野の団地へ転居した。見知らぬ土地で道に迷うことが多かった経験から、地域の地理を覚えようと不動産チラシのポスティング業務を開始。これが、地域の子どもや住民を見守る活動へとつながっていった。
2018年からは、学校施設を活用して安全な放課後の居場所を提供する「はまっ子ふれあいスクール」に数年間従事し、その後「放課後キッズクラブ」の運営にも携わってきた。
転機は夢
転機は2023年に、駄菓子屋を営む夢を見たことだった。かつて近隣にあった駄菓子屋が姿を消していく中、「子どもたちが安心して立ち寄れる居場所を自らの手でつくりたい」と一念発起。当初はすすき野周辺で物件を探したものの、賃料の壁に突き当たっていた。翌年に空き家を利用して地域活動を行う学生団体「まちねこLab.」と出会い、活動趣旨への共感からまちねこハウスのスペースを活用した出店が決まった。
すすき野に出張所
同年4月から本格オープン。現在は拠点での営業に加え、月に1度は「すすき野第二団地第二集会所」で出張所も開いている。取材に訪れた10月21日、既に10回以上来店しているという小学3年生の男児は、「お兄ちゃんが散歩中に見つけて教えてくれた。安いし種類が多いので通っている」と笑顔を見せた。
見据えるのは、子どもを軸とした多世代交流の実現。中川さんは「地域にどう受け入れられるかは手探りだが、地域貢献として長く続けていきたい」と語った。
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