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緑区版 公開:2011年11月24日 エリアトップへ

平成23年度「卓越した技能者(現代の名工)」に選ばれた 西根成悦(せいえつ)さん いぶき野在住 54歳

公開:2011年11月24日

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不死身のはやぶさ生みの親

 ○…「不死身な探査機ですよ」。大気圏で機体が燃え尽きながらも、搭載した観測カプセルを無事地球に帰還させた”はやぶさ”についての思いを語る。「嬉しかったですが私一人の力ではありませんから」と、他の組み立てメンバーへの感謝の気持ちも忘れない。これまで組み立てに関わったのは18基。打ち上げは全てが成功しており、数々の功績を支えてきたスペシャリストだ。

 ○…秋田県出身。戦車のプラモデル作りに没頭したことで物作りに興味を抱き、中学卒業後にNECに入社。これまで35年間に渡り人工衛星作りに携わってきた。一つのミスが打ち上げ失敗にもつながってしまう可能性を秘めた作業。組み立てリーダーとして、冷静に淡々と作業をこなしてきた。「はやぶさは結果的に凄いことをしてくれただけ。打ち上げるまでは全18基と同じ思いです」とエンジニアとしての持論を話す。

 ○…緑区には35年近く住んでいる。「昔は田んぼばかりでしたよ。随分様変わりしました」。組み立て作業には集中力や精神力を必要とする。仕事は家庭には持ち込まない主義で、ウォーキングや山登りでリフレッシュをしている。「山に登ると、ふと故郷を思い出して心が落ち着くんです」。四季の森公園やこどもの国(青葉区)へ数時間かけて歩き、季節の移り変わりを感じるのも楽しみの一つだ。

 ○…世界的な偉業を達成したことで、自身も関わっていたことに誇りと実感が沸いてきた。映画「はやぶさ」は、母親と家族を誘い見に行った。それまでは、自身が組み立てを担当していたことは家族に知らせていなかった。「凄い仕事してるんだね」と家族からの一言が嬉しかった。上映中は、組み立てや打ち上げられた当時が頭の中を巡り「涙が出てきました」と照れた表情を見せた。現在も来年度打ち上げ予定の衛星組み立てを担当。次なる宇宙開発の偉業に向け、ベストを貫く日々は続く。
 

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