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緑区 人物風土記

公開日:2012.09.06

ふれあいサロン長津田の「ミニ歌声サロン」で歌声を披露した
廣瀬 めぐみさん
北八朔町在住 24歳

音楽療法士の伝道師



 ○…8月末で閉鎖となったふれあいサロン長津田でのイベントに音楽療法士として招かれ歌声を披露した。「参加者の方が気持ち良く歌ってくれているのがこちらにも伝わってきました」と優しい笑顔を見せる。今年4月には『メグミューズ音楽サポートサービス』を設立。音楽療法士として「楽しい時間づくり」「健康づくり」「仲間づくり」を提供したいとの思いで活動を行っている。



 ○…長崎県で育ち、音楽は楽しいと心から感じたのは小学校5年生の時。学校の教室には常にギターが置いてあり「放課後に担任の先生とみんなで歌っていました」。中学校では吹奏楽部でクラリネットを始め、高校は自宅からバスで一時間かかる難関校へ進んだ。毎朝始発のバスで登校し、周囲から「いつも音楽室にいるね」と言われるほど授業以外の時間は練習に費やす日々を送った。3年生の時に舞台に立った全日本吹奏楽コンクールの九州大会では「みんなが一体となった」と、その時の達成感は今でも忘れない。



 ○…洗足学園音楽大学入学とともに神奈川へ。入学後に、音楽の持つ心理的働きを用いて心身の障がいの回復を目指す音楽療法の存在を知った。演奏や作曲だけではない音楽の可能性に感銘を受け、大学を中退し国立音楽院音楽療法学科へ再入学。在学中から精神科病院でリハビリ助手として勤務した。その時患者からの「寂しい」との声を聞いたことが「孤立した高齢者を作らないために何かできないか」との思いにいたり、現在のサービスを立ち上げるきっかけとなった。



 ○…多くの人に「音楽療法士というものを知って欲しい」。8月からは、ピアノ伴奏に合わせて歌謡曲などを歌う健康歌声喫茶をなかやまラブニール会館でスタートさせた。音楽療法士としての立場から「高齢者でも、障がいを抱えていたとしても誰もが楽しめるのが音楽なんです」と、メッセージを発信し続ける。

 

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