区内白山に本社を構える『アルバック理工株式会社』(五戸成史代表取締役)が開発した「お湯と水で作動する運搬可能な小型発電システム」がこのほど、第29回神奈川工業技術開発大賞の地域環境技術賞に選ばれた。緑区内からは唯一の入選となる。
同賞は、神奈川県と神奈川新聞社の共催で実施されているもので、県内の中堅・中小企業の技術開発力の向上を図ることなどを目的としている。今年は26件の応募の中から、大賞や奨励賞など7件が入賞。同社の入選は、1986年と1991年に続き今回が3度目となる。
今回入選となった同社が開発した技術は、エネルギーの効率的な利用を検討する中で約6年の歳月をかけ完成。75℃から100℃未満のお湯と5℃から30℃の水との温度差を利用した低温発電システム。小型で運搬可能なので設置場所の制約が少ない利点がある。
県の担当者は「200℃以上の高温排熱を使った発電システムは存在しているが、低温排熱によるエネルギー利用が進んでいなかったのが現状。同社が開発した低温での発電システムは今後様々な分野での普及に期待ができる」と選考理由を話した。
10月18日に県庁本庁舎で行われる表彰式を前に、同社研究開発部の遠藤聡部長は「賞を頂けるのはとても名誉な事。現在は実証試験機ですが、世の中の節電に貢献できるよう早期の製品化に努めたい」と語った。
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