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緑区 人物風土記

公開日:2012.11.01

緑コンビニエンスストア防犯対策協議会会長
近藤 菊郎さん
北八朔町在住 50歳

安全な店作りで地域貢献



 ○…「深夜強盗にどの店も脅えながら営業しています」。10月1日に区内約15店舗のコンビニエンスストアが加盟する防犯対策協議会会長に就任。11月5日には就任後初となる模擬強盗訓練を緑警察署と協力して実施する。「刃物を突きつけられた場合、人命が第一なので抵抗ができません」と話し、訓練では人相着衣の把握などの内容を重視する考えだ。今後は、訓練の実施回数を増やすほか、各店舗への防犯情報の発信などを強化していく。



 ○…宮城県出身で、仙台育英高ではレスリング部に所属。試合で勝利するために、日々の練習や辛い合宿に耐え続け自分を磨いた。県大会の団体戦では副主将としてチームをまとめ準優勝に導いた。「対戦相手の特徴をみんなで研究しました」と話す。身に付いた分析力は、現在のコンビニ経営に生かされている。



 ○…実家は日本茶の専門店。小学生の頃、配達を手伝い客先で褒められ嬉しかったことを今でも覚えている。そんな環境で育ったこともあり「将来は小売業で独立したい」という気持ちを強く持っていた。2001年から4年間、川崎市内のコンビニで店長業務を経験。利用者から何を求められているのかを肌で感じるため「レジ業務を進んで行いました」。区内のサンクス宮前店オーナーとなった今も、基本方針は変わっておらず、母校の東京農業大卒業生が作った農産物や宮城県産の米を仕入れるなど、店内に独自の色を出すべく奔走する日々が続く。



 ○…店にはこれまで2度強盗に入られている。だからこそ従業員には、強盗が来る前提での心構えを指導。コンビニは地域の安全や安心の拠点となるセイフティーステーション。一方防災に対しても昨年の東日本大震災を踏まえ「警察、消防、自治体と協力し災害時のコンビニの在り方を考える必要がある」と思いを語る。防犯を通して、安心して利用できる環境を整え「地域貢献」を目指す。

 

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