「走る」通し、心の悩み解く ランニングクラブ運営・中村明雄さん
昨年末、港北区綱島近くの鶴見川沿いで行われた親子マラソン。5キロや3キロ、1キロのコースを緑区や港北区などから参加した17組の親子が思い思いのペースで完走を果たした。
同マラソンを企画・運営したのがFutures(フューチャーズ)Running(ランニング)Club(クラブ)(中村明雄理事長)。引きこもりや不登校、精神的問題など心の悩みをもった青少年に「走る」ことで達成感や自分への自信をもってもらおうと中山で学習塾を運営する中村理事長らが2004年に創設。今年10週年を迎えた。
中村理事長は「誰でも気軽に行えるランニングで、子どもの心を開くきっかけづくりをしたいとクラブを作りました。あっという間の10年でした」と振り返る。
子どもたちだけでなく、その保護者の参加も促すのが同クラブの特徴だ。「お父さんがハアハアと息を切らせ、顔を歪めながら走る。普段と違う親の様子を子どもに見てもらいたいんですよ。大変なのは自分だけではないと」。
一緒に走ることで変わるのは保護者も一緒だと中村理事長は話す。子どもに関する相談がより本音に近いものになっていき、子どもへの関心が深まるのが分かるという。「ひと汗かいた後の相談は建前でなく、心の底から話していると感じられる。子を変えるにはまず親は変えた方が早いかなと最近では思うんですよ」。
月2回の練習会や駅伝大会など「走る」を通しこれからも親子の姿をみていく。
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