緑区内で5月9日頃から新たな「振り込め詐欺」と見られる不審電話が多発している。
手口は、「東京中央郵便局」を名乗る番号から音声ガイダンスによる電話が各家庭にかかり、「郵便物が返ってきている」「申し込まれたクレジットカードが届けられない」「クレジットカードが不正利用されている」といった内容がアナウンスされ、指定したダイヤルボタンをプッシュするよう促すもの。
プッシュをした家にはその後、警察や金融庁職員を装った犯人から電話がかかり、「預貯金の悪用を避けるため」とカード番号の開示やカードの一時譲渡、指定口座への送金などを要求してくるという。
区内では5月11日時点で実際の被害は報告されていないが、警察や郵便局にはすでに多数の通報が寄せられている。通報は日に日に増加しており、緑警察署と郵便局には1日で100件以上かかってくることもあるという。
この手口は4月末に鎌倉市で確認されたが、横浜市内では初めてと見られ、今後市内での多発が懸念されている。
被害、依然減らず
緑警察署管内では昨年1年間で振り込め詐欺が27件発生し、約1億980万円の被害が報告されている。今年に入ってからも4月末日までに5件、約600万円の被害が出ている。
新たな手口の発生を受けて緑警察署生活安全課・塚田寛課長は「東京中央郵便局が個人宅に電話をすることや、金融庁や警察が財産を動かすよう指示することは決してない。怪しいと思ったら警察署へまず通報をしてほしい」と注意を呼び掛けている。
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