中山中学校野球部が4月9日から5月7日に行われた「横浜市中学校春季野球大会」で見事優勝した。これにより、野球部は創部以来初となる全国大会への切符を手にした。
市大会は年4回行われるが、同大会の優勝チームは5月21日から開催される「第43回神奈川県中学校春季野球大会」と毎年8月に行われる「第33回全日本少年軟式野球大会」の出場権を獲得できることもあり、出場した154校は熱い戦いを繰り広げた。
中山中学校は今年創立70周年を迎えた。野球部も同様の歴史を誇るが、同大会ではこれまで強豪校に一歩及ばず優勝経験はなかったという。
大会ではエースの武冨陸選手が獅子奮迅の活躍。3種の変化球と130Kmを超える速球を武器に、準々決勝以降は全試合で完投完封勝利を飾った。武冨選手は「昨年の大会は自分のミスが原因で、優勝を逃した。今回はベンチの応援をしっかり聞いて力に変えた」と試合を振り返る。
ノーヒットで勝利
5月7日に行われた決勝戦では港南台第一中学校と対戦。両校合わせてヒット1本という壮絶な投手戦が繰り広げられた。中山中学校は5回に四球で出塁した選手を盗塁や進塁打で進め、スクイズで得点。そのまま逃げ切ったため、ヒット0本で勝利を飾った。試合を終えてキャプテン兼部長の長谷川稜選手は「個々の能力は決して高くはないので、一丸となって挑んだ。全国でも優勝を目指したい」と闘志を目に灯していた。
同部は現在打撃の強化を図っている。練習ではバットを振る時間を増やし、武冨選手を援護できる状況作りを目指している。大門昌樹監督は「集中力を切らさず一戦一戦を丁寧に戦っていきます」と抱負を語った。
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