県政レポート【16】 がんワクチンの可能性を探る 神奈川県議会議員(緑区選出) 古賀てるき
福岡県久留米市にある久留米大学がんワクチンセンターで最先端のがんワクチン研究を視察いたしました。
第4の治療法
現在、がんの治療法として【1】外科療法(手術)、【2】化学療法(抗がん剤)、【3】放射線療法があり、病状によって各治療法が選択されていますが、第4の治療法として免疫療法(がんワクチン)が注目を集めています。
ポイントは「自己免疫力」
久留米大学で行われているのは「がんペプチドワクチン療法」といいます。人間の体には異物の侵入を抑える免疫機能が備わっており、そのひとつがキラーT細胞。がん細胞に特有のペプチド(たんぱく質)を患者さんに注射しキラーT細胞の量や認識力を増大させ、がん細胞を攻撃し抑え込ませる仕組です。患者さん自身の免疫力を高めてがんの増大を抑えるため、副作用が少なく日常生活への支障が小さいのが特徴です。
県立がんセンターでも治験中
がんペプチドワクチン療法は、久留米大学から笹田先生をお招きして神奈川県立がんセンターでも行われています。
ただし臨床試験や治験として実施しているため、受療の可否や費用は病状によって異なります。がんセンターへ直接お問合わせ下さい。神奈川県立がんワクチンセンター(【電話】045・520・2227/直通)。
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「紅麹」から考える安心な暮らし4月4日 |
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