表彰状を持つ加藤緑図書館長
文部科学省は、このほど２０１９年度の子どもの読書活動優秀実践校・図書館・団体（個人）を発表した。区内では緑図書館（加藤光館長）が「優秀実践図書館」に選ばれた。
文部科学省は、子どもの読書活動への関心や理解を深め、意欲を高めるため、子どもの読書活動を推進する優れた取り組みを行っている学校や図書館、団体（個人）を表彰している。19年度の優秀実践校は、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、中等教育学校などで１３８校、優秀実践図書館は47館、優秀実践団体（個人）は56団体（人）だった。県内では、優秀実践図書館の受賞は、緑図書館のみだった。
各都道府県や教育委員会が推薦し、有識者で構成される審査会委員の審査を経て決定した。
都内の国立オリンピック記念青少年総合センターで４月23日に表彰式が行われた。
年齢ごとに特色ある取り組み
緑図書館では、乳幼児向けに年間約40回のお話会を地域住民ボランティアの協力を得ながら、行っている。「何を読ませたら良いのか」。子育て中の親からはそのような悩みが多く聞かれる。そのため、緑図書館司書が勧める６冊の絵本セットの貸出も実施中だという。
そのほか、区内の小学生が勧める本の紹介コーナーを設置したことも。
また、中高生向けには、推薦する本の魅力を披露しあう書評ゲーム「ビブリオバトル」や、外部講師を招いた文章術講座などを開催してきた。子どもの発達段階ごとに効果的な取り組みを行っている点などが評価された。
加藤館長は、「日頃の取り組みが評価されたのは、とてもうれしい。子どもに本に親しんでもらうために、今後も様々な取り組みを行いたい」と笑顔で話した。
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