横浜創英大学(三保町1番地)こども教育学部の小川史准教授が行っているのが「施設実習」という授業だ。
保育士の資格を取得する際には、児童養護施設や障害者支援施設を訪問する必要がある。
しかし、突然施設に訪問してもどのように児童や障害者と関われば良いか戸惑うことも多い。そこで、「施設実習」では、訪問の前などに”どのような関わり方をすれば良いのか”を学ぶのだ。
この授業の最大の特徴は、その関わり方を”演劇”で学ぶということ。
例えば、児童同士がけんかを始めたとする。学生は児童役と児童養護施設の職員役に扮する。
そして、ひとつの場面を演じきるのだ。
その後、関わり方で良かった点や悪かった点などを学生が意見を交え合う時間がある。「単に、授業を聞くだけでは頭に残らない。自身が場面を演じれば、頭にはしっかりと残る。また、学生が主体的に意見を言い合うことで深く考える力や、自分の意見を述べる力が身につくのです」と小川准教授は話した。
実は、小川准教授は、大学時代にサークルで演劇を行っていた。「授業も演劇と一緒。主役は学生。学生の面白さを引き出せる演出家でいたいですね」とにこりと笑った。
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