横浜市立鴨居中学校(齋藤浩司校長)の生徒10人が8月20日、東日本大震災で被害を受けた福島県を訪れ、研修を行った。
東日本大震災による福島の現状をふまえて、エネルギーと自分たちの未来について考えることを目的とした今回の研修は同校独自に企画。現地の(一社)あすびと福島の協力で実現したもの。同校の生徒会役員と学級委員10人が参加。南相馬市の中学生3人も加わった。
研修では福島県内の大熊町や双葉町などの避難指示区域を回り、バス内から見学。また、避難指示解除地区の浪江町や請戸地区では、津波で流された墓地を移転して整備された大平山霊園のほか、津波発生時に大平山に避難し全校生徒が助かったという請戸小学校跡地、風力・ソーラー・火力発電施設などを間近で見学。最後に参加生徒でグループワークを実施した。
同校の井上想生(そな)さんは「悲惨な事が起こったということはテレビでしか見たことがなかった。実際に行ってみて津波の高さや脅威など分かったことがたくさんあった」と話し、石塚悠菜さんは「がれきの下敷きになった人を避難指示の関係で助けられなかった話を聞いて辛い気持ちになった。再生可能エネルギーの可能性や課題を多くの人に伝えていくことが大切と感じた」と語った。
齋藤校長は「被災地での研修はとても大きな学びになったと思う」と話し、10月に全校発表を予定しているという。
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