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公開日:2020.03.21

横浜市・首都高共同事業
待望の「北西線(ほくせいせん)」 22日開通

  • 東名高速道路と直結する横浜北西線の横浜青葉ジャンクション=首都高(株)提供

  • 約4・1Kmの横浜北西トンネル

 2012年の事業開始以来、約8年―。総事業費、約2600億円をかけた道路建設の一大プロジェクト「ほくせいせん」が3月22日(日)16時に、いよいよ開通する。横浜市と首都高速道路(株)が共同で進めてきた事業。2020年東京オリンピック・パラリンピック前の完成を目指し、安全にスピード感を持って進めてきた横浜市民『待望の道路』が今、誕生の瞬間を迎えた。「ほくせいせん」の開通で、横浜北線と一体となり東名高速道路と「陸の新横浜都心」「海の横浜港」「空の羽田空港」が直結し、『陸・海・空』がつながり国際競争力向上などに期待がかかる。

延長約7・1Km

 「ほくせいせん」は自動車専用道路、横浜環状北西線の通称。

 2017年3月に開通した横浜北線(第三京浜道路・横浜港北ジャンクション※以下JCTから首都高横羽線・生麦JCT)と直結する路線として、東名高速道路・横浜青葉JCTと第三京浜道路・横浜港北JCT間を結ぶ、延長約7・1Km(内トンネル部約4・1Km)の便利な路線だ。

巨大掘削機で工期短縮

 当初計画の2022年開通を約2年前倒しできたのは、地元住民の協力で用地取得がスムーズにできたことと、巨大掘削機「シールドマシン」の導入が寄与している。

 地下鉄や上下水道などの地下インフラ施設の建設で採用されているシールド工法。今回、首都高速道路(株)では、掘り進める土木工事とトンネル内の施設工事を初めて同時並行で実施し、大幅な工期短縮を実現した。

万全の防災設備

 トンネル内の防災システムは万全の365日24時間体制で見守り・管理されている。トンネル内は車両が通行する車道部と緊急時に避難する道路下安全空間(避難通路)の2層構造で、発災時の基本的な防災設備に加え、水噴霧設備や避難通路へ行くすべり台など、万全を期している。

国際競争力など向上

 北西線の開通により、東名高速道路から横浜港や川崎港など臨海部とつながり、市内外のネットワーク強化による国際競争力やアクセス性の向上、物流効率化が図られる。また、災害時等の道路ネットワークの信頼性向上、保土ヶ谷バイパス等の交通渋滞改善などの整備効果が期待される。

所要時間の大幅改善

 アクセス性向上では、東名高速道路から保土ヶ谷バイパス、狩場線、湾岸線を経由して横浜港へ向かう場合、これまで約40分から60分かかっていた所要時間が、北西線と北線を経由すれば約20分と大幅短縮される。

 横浜港だけでなく、川崎港など臨海部への輸送ルートが確保でき、物流の効率化が図られるだけでなく、横浜港の発展および経済活性化などにも期待がかかる。

「ほくせいせん」で検索

 横浜北西線の計画概要や利用案内などはスマホやパソコンから「ほくせいせん」で検索もしくは【URL】https://www.shutoko.jp/ss/hokusei-sen/から確認できる。

 本紙、横浜北西線開通特別号「中面」には地元企業や住民からの喜びの声、各JCT・出入口の利用案内などを紹介している。

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