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【連載【1】】Withコロナ時代の先駆者たち  「ありがとう」の声が原動力 Webディレクター 荒井一樹さん 36歳

社会

掲載号:2020年6月18日号

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 渋谷にあるWeb制作の会社で働く荒井一樹さん(36)=写真=は実家でもある中山の有限会社荒井電気商会の経営も手伝っている。同社は地域密着の企業。本業と並行して家業を手伝うなかで出会った緑区の魅力ある場所や人を紹介したいと、昨年10月、地域密着メディア「ぐりすま(GREEN SMILE)」を立ち上げた。イベント情報などを掲載して閲覧数も徐々に増加。サイトに載せる情報を集めるうちに飲食店の関係者などとも親交を深めていた。

 そんな矢先、日本でも新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた。飲食店関係者から聞こえてきたのは、「売上が激減した」という切実な声。そんななかでテイクアウトに活路を見出す飲食店が多かったという。「発信方法が分からない」。そんな声を聞き、「何かできないか」と動いた。4月上旬には同メディア内にテイクアウト情報をまとめたページを作成。自転車で区内を駆け回りながら「テイクアウトやってます」の張り紙を見つけると、飛び込み趣旨を説明した。また、SNSも活用しながら掲載する情報を集めた。今では、60件以上の飲食店のテイクアウト情報が見られるページへと成長していった。

すべてがボランティア

 また、「どのような人が、どのような思いで料理を作っているのか」を掲載するテイクアウトレポートも発信。掲載した飲食店からは「今までに来なかった客層も来るようになった。ピンチがチャンスに変わった」という感謝の声も届いた。

 その後も「#緑区エール飯」など、次々に飲食店に寄り添う先駆的な仕掛けを作り上げてきた。

 驚くのは、本業も家業もあるなかで、すべて”完全なボランティア”であるということだ。

 情報集め、Webページ制作など、かなりの労力をかけている。そんななかでも荒井さんは屈託のない笑顔を見せた。「正直、大変なことも多い。でも、生まれも育ちも緑区。そんな自分が緑区のために貢献できることはうれしいこと。飲食店やぐりすまを見たという人から感謝されると、疲れも吹き飛びますよ」

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