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念願の校舎竣工から5年 横浜健育高等学院

教育

掲載号:2020年8月6日号

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小机校舎の前に立つ、中田聡センター長。整備された植栽は、職員と生徒が一緒に手入れを行っている
小机校舎の前に立つ、中田聡センター長。整備された植栽は、職員と生徒が一緒に手入れを行っている

 緑区内にも4つの福祉事業所を運営する、社会福祉法人同愛会(本部/保土ヶ谷区・高山和彦理事長)の指定技能教育施設「横浜健育高等学院」(港北区/横浜健育センター内)小机新校舎が、この8月に竣工5周年を迎える。同センターは、軽度の知的障がいや発達障がいのある人を対象とし、教育(横浜健育高等学院)と福祉(横浜健育自立センター・横浜健育就労移行センター)を一体的に事業展開する、国内でも数少ない拠点だ。

 同センター開設の経緯は、市内で障がい者の通信制高校やグループホーム、就労移行支援などを運営していたNPO法人が経営破綻し、その生徒・利用者の受け皿を探していた横浜市からの要請を(社福)同愛会が受託したもの。2014年7月から新横浜の仮校舎に移転し運営を開始。その後、小机に用地を取得し、15年8月に新校舎開校にこぎつけ、現在に至る。

教育分野での挑戦

 当初、同法人は社会福祉分野については長年の実績があったが、教育に関する事業は初の取組み。当時開設責任者であった中田聡センター長は「生徒・利用者へのサービス継続に対し、あまりにも時間的猶予のない中で、クリアしなければならない壁がいくつもあった」と振り返る。

 14年の4月末に理事会で受託が決まってから、広域通信制で全国展開しているクラーク記念国際高等学校との連携調整、神奈川県教育委員会とは学校教育法上の指定を受けるための調整を行い、同時に、不安を抱えている保護者らへの説明、移転先探しを実施した。6月にようやく移転物件が確定し、ハード面とともに、日々の時間割、昼食手配、2泊3日宿泊体験の継続検討を含む年間スケジュールの確定など、ソフト面の策定も行った。「開所前の一カ月は、一日が24時間であることを短すぎると感じるひと月だったが、スタッフ一丸となって生徒一人ひとりにとってはかけがえのない10代の一年であることを忘れずに、歩んでいくことを確認した」(中田センター長)。

念願の「母校」開校今後の展望は

 学びと訓練を一体的に行う小机の校舎は、高山理事長の「障がいのある生徒らの母校をつくりたい」という思いから現在の地に建設されたもの。近隣に市障がい者スポーツセンターがあり、JR小机駅から徒歩5分と交通アクセスも良い。

 センター長も「今も新校舎の竣工式のことは、鮮明に憶えているが、当時の生徒・訓練生全員で手づくりのセレモニーを実施した。卒業後も母校で恩師にさまざまな相談ができるのも当校の大きな特徴」と話す。

 来年度は、生徒らの苦手意識が高い、数学・英語の教育課程に手を入れ、1年生は中学までの復習の徹底を重視。また生活全般に必要な「家庭科」の科目を増やし充実させ、卒業後の生徒らの職場定着支援事業などに力点を置くという。

 さらに「次の5年は、生徒・保護者との関わりはもちろん、地域との関係もさらに深めていければ」と今後を見据えた。

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