緑区版 掲載号:2020年9月17日号 エリアトップへ

いぶき野農家 オリーブで農地活用 育てやすさが魅力

経済

掲載号:2020年9月17日号

  • LINE
  • hatena
いぶき野に植樹されているオリーブの木
いぶき野に植樹されているオリーブの木

 余っている農地を有効活用しようと、いぶき野でオリーブの栽培が昨年から始まった。「野菜などに比べ、手間がかからない上、収益も見込める。可能性を秘めている」と農家の小林正己さん(71)は目を輝かせる。

 オリーブを横浜市内で育てようと、立ち上がったのは、一般社団法人横浜資産研究開発機構の伊藤幸男代表理事だ。

 伊藤さんは「農業従事者の高齢化、後継者問題などによる農林業の担い手不足は深刻。休耕地や耕作放棄地はどんどん増えている」と危機感をあらわにする。

 そのような現状を打開しようと、目をつけたのがオリーブだった。「手間がかからず、育てやすい。オリーブを横浜ブランド化すれば、農家の未来も明るいのではないか」と思いを語った。

 2015年から横浜の気候などに合うオリーブの品種を探した伊藤さん。18年4月には旭区の休耕農地に植樹。同年11月には、無事にオリーブを収穫することに成功した。伊藤さんは「『横浜ではオリーブは育たない』と、周りから言われたこともあった。だが、オリーブ栽培が可能なことを実証できた」と胸を張った。

 その後、19年3月に伊藤さんとつながりがあり、いぶき野で野菜などを育てている小林さんの農地でオリーブ栽培を開始。約30本を植樹し、同年の10月末に約30kgの収穫に成功した。小林さんは「順調に育っている。今年は追加で200本を植え、約100kgの収穫を見込んでいる」と笑顔を見せた。今年の収穫分は、サンプル品に使用されるが、来年以降分は実際に販売していくことを計画しているという。

「若い世代にこそ」

 保土ケ谷区でイチゴ農家を営む三村周平さん(34)は、小林さんと一緒にオリーブの育て方を学んでいる。

 三村さんは「イチゴだけだと、今後、専業農家としてやっていくのは難しい。オリーブ栽培で未来を切り開きたい」と意気込みを見せる。伊藤さんも「若い世代にオリーブに挑戦してほしい」と期待している様子だ。

 今後、伊藤さんらは、区内でオリーブ栽培に興味を持つ農家に対して、育て方を伝えていく予定だ。「一緒に横浜オリーブを広めていきましょう。専業農家はもちろん、手間がかからないので兼業農家も仲間に加わってもらえれば」と呼び掛けた。

 問い合わせは、同機構【電話】045・548・4500へ。

緑区版のトップニュース最新6

200カ所以上で減収

指定管理施設

200カ所以上で減収 社会

市、一部補助も

1月14日号

歌集「白杖と花びら」出版

三保町在住苅谷君代さん

歌集「白杖と花びら」出版 社会

「ありのまま詠っていく」

1月14日号

新しい生活様式意識し

新春区長インタビュー

新しい生活様式意識し 社会

区運営方針進捗など語る

1月7日号

市、15日に受付窓口開設

障害者手帳カード化導入

市、15日に受付窓口開設 社会

選択制、耐久性など向上へ

1月7日号

「コロナ対策、最優先に」

林市長インタビュー

「コロナ対策、最優先に」 政治

IR誘致は継続へ

1月1日号

区内1,916人が門出

成人式

区内1,916人が門出 文化

密避け、2会場で分散開催

1月1日号

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月17日0:00更新

  • 11月12日0:00更新

  • 9月10日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年1月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク