花壇の花が摘み取られてしまう被害がでていた中山の落合公園で10日、近隣の中山小学校3年児童が描いた注意喚起ポスターで作成した看板が6枚設置された。同公園愛護会の斉藤利雄会長は「子どもたちの目線や発想で考えてくれたメッセージなので、効果に期待したい」と話した。
昨年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発令されたのは4月7日。翌8日から市立小中学校などの臨時休業が始まった。同公園愛護会の斉藤会長によると、落合公園には大小6つの花壇がありマリーゴールドやパンジー、チューリップなどが植えれれているが、このころから花壇に植えられていた花が摘み取られたり傷つけられてしまう被害に遭い始めたという。そのほかにも火遊びや、たばこのポイ捨てなども確認している。
斉藤会長は昨年末、中山小学校の教諭にそのことを打ち明け、注意喚起ポスターの作成につながった。作成を担当したのは同小3年生児童(102人)。同小教諭によると、クラスごとなどでデザインなどを話し合い、絵やメッセージのデザインは希望者が担当したという。ポスターは公園の花壇と同じ6枚を作成した。
完成したポスターには「まちの人がこまっているので、花をちぎらないでください」「花をとったりふまれたりしてそだてている人がかなしんでいます。だからやめてください」「このはなをそだてたひとのきもちをかんがえて!!」などのメッセージが書かれた。完成したポスターは、緑土木事務所で看板にされ、当日用意された。
設置当日の10日には、約30人の児童が集まった。集まった児童は同事務所の担当者と一緒に花壇脇に看板を設置していた。ポスター作製の実行委員として関わった高谷真帆さんは「短く分かりやすい文章になるようにみんなで考えた。花をとる人が減ったらいいな」と話した。また、同実行委員の金丸湊君は「花が傷つけられているデザインで描いた。今後花がいたずらされないようになればいいと思う」と話した。
斉藤会長は児童に対して「素晴らしい絵を描いてくれてありがとう」と感謝の言葉を口にし、「子どもたちの言葉で書いてくれたのが嬉しい。今後は花を摘み取るなどの被害がなくなれば」と効果に期待した。
周辺の公園でも
緑土木事務所によると、中山駅北第一公園や中山北緑道でもごみのポイ捨て問題があり、同小児童作成のポスターをベンチ付近に貼っているという。中山北緑道に貼られたポスターには「みんなごみは家にもってかえろう」などのメッセージが書かれていた。
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