緑新栄会会長に就任した 中村 幸子さん 十日市場町在住 66歳
「以前の活気取り戻したい」
○…「コロナ禍以前の活気がまた戻ってきてほしいね」。長年副会長を務めてきた緑新栄会の新会長として思いを語る。区内商店街の中でも珍しいという、飲み屋を中心に構成される緑新栄会。飲み屋街は怖い、というイメージを払拭するために「安全・安心な街」を常に心がけてきた。会長就任以前から防犯カメラや電灯を設置することで、気軽に立ち寄ることができる商店街づくりを行ってきたという。
○…今から32年前、知り合いに代わる形でスナックの店主になった。「うちはお客さん同士がケンカをしたことないのよ」と話すように、みんな仲良くが店のモットー。常連客とは仕事の話もプライベートの話もできる家族のような仲だという。また、緑新栄会のメンバーとの親交も深く、以前はメンバーとゴルフに赴いていた。会でも「みんな仲良くを意識してるかな」と微笑む。
○…現在の楽しみは月に1度、子ども、孫、ひ孫を自宅に招き、食事会を開くこと。料理は全て自分で作っているという。「片づけは子どもに任せてるけどね」とおどける。子どもたちは皆、自宅の近辺に住んでいるため、食事会が終わると家に返すというが、孫は特別。「『泊まっていきたい』って言うから孫は泊めてるのよ」と顔を綻ばせる。
○…現在の緑新栄会の課題は、若い客層の取り込み。そこで取り組んでいるのがホームページの運営だ。「私はみんなの背中を押すタイプだから」と語るように、自らは若い会員のサポート役を担っている。今はとにかく店と緑新栄会を維持していくことが大事だとしつつ、「徐々にでも、また緑新栄会に活気を取り戻していきたい」と語る。その瞳には賑わいを見せる緑新栄会の未来が映し出されている。
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