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公開日:2023.08.03
中山在住吉川絢斗(けんと)さん
競歩でユニバ日本代表に
「優勝目指したい」
中山中陸上部出身の吉川絢斗さん(中山在住)が、現在中国で開催中の「FISUワールドユニバーシティゲームズ」に20Km競歩の部で日本代表として出場する。吉川さんは「海外の選手と競技できることは楽しみ。優勝を目指したい」と意気込みを語った。
FISUワールドユニバーシティゲームズは、国際大学スポーツ連盟主催の学生を対象とした国際総合競技大会。2年に1度開催されており、今回は7月28日から8月8日(火)まで、中国で各競技が行われている。
中山中学校1年の時に陸上を始めた吉川さん。中学の頃は長距離で汗を流し、駅伝で県大会出場の経験も持つ。進学した中央大学附属横浜高等学校でも陸上部に所属。1年の2月に1学年上の先輩が出場した全国大会に同行したことが転機となり、競歩を始めることになったという。「素直にかっこいいと思いました」と当時を振り返る。その後は大会にごとに自己ベストを更新。インターハイにも出場した。
冷静にレース展開
現在は東京学芸大学の4年生。3月に行われた「第17回日本学生20Km競歩選手権大会」に出場し、全体で5位、学生2位でゴールし国際大会への切符を手にしていた。同大会では前半10Kmまで先頭集団に入っていたが、その後集団から離される展開に。しかし、出場権獲得の目安となる学生で3位以内に入っていたことから「落ち着いていられた」と冷静にレースを展開。最終的には学生2位でフィニッシュ。1時間21分13と自己ベスト更新も果たした。
「国際大会に出場するために3月の大会に照準を合わせてきたので代表権を獲得できてうれしい」と吉川さんは笑顔を見せた。
その後も好調を維持しており、「日本学生陸上競技個人選手権大会」(10000m)では40分36秒18、「第102回関東学生陸上競技対校選手権大会」(同)でも40分41秒77でそれぞれ優勝している。
暑さ対策も
吉川さんの強みは競技中に警告を受けることが少ない点。大会前は大学での定期練習のほかに、現地中国の暑さ対策も兼ねて鶴見川沿いをゆっくりと歩く練習などを重ねてきた。
競歩競技は8月5日(土)の午前7時20分スタート(現地時間)。「日本の競歩のレベルは上がってきている。大きな大会でも緊張しないのが強みの一つだと感じている。海外の高いレベルの選手との駆け引きを楽しみたい。当日のパフォーマンス次第では優勝を狙えると思う」と語った。
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