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緑区 人物風土記

公開日:2023.09.28

11月に「創立20周年記念の集い」を開催する「みどりITコミュニティサポーターズ」の理事長を務める
岡部 忠男さん
青砥町在住 85歳

支えたい IT学ぶ喜び

 ○…パソコンやスマートフォンなどの操作方法の相談コーナー「めだかの学校」などを運営しているNPO法人「みどりITコミュニティサポーターズ」(MICS)。2003年にボランティア団体としてスタートし、理事長として「地域の人の役に立っていると実感できてうれしい」と語る。11月5日(日)に緑区市民活動支援センター「みどりーむ」で開く「創立20周年記念の集い」では、IT講演などが予定されている。

 ○…東京生まれ。大学卒業後、半導体の製造機械メーカーに就職し、事業運営などを担当した。「電車のアクセスが良いから」と緑区に移り住んだ後、ITの普及を通じた市民交流の促進などを目的に、自身を含む区民有志らが区と連携し、MICSを設立した。IT企業の退職者らを中心に約40人でスタートすると、1日で200人が相談に来たこともあった。パソコンへのニーズの高まりもあり「初年度は2500人も来てくれたよ」と当時を振り返る。

 ○…趣味は絵画の制作。60代から絵画教室に通い始めるとすっかり夢中になり、自宅では油彩で静物画などを描くという。「横浜には描きたくなる風景がいっぱいある。広いキャンバスに描くのは気持ちが晴れ晴れするね」と笑顔で話す。好きが高じて、美術振興事業などを進めるNPO法人「横浜美術友の会」の理事長も長年務めた。

 ○…家庭では子ども3人、孫5人に恵まれた。海外に暮らす孫もおり、メールなどでの会話を楽しんでいる。ITの世界は日進月歩。次々と新機種が登場し、相談を受ける者としても日々新たな知識を学び続けている。MICSの活動について「色々な人に会えるのが生き甲斐になっている。今後も5年、10年と続けたい」と意欲を示した。

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