緑区 教育
公開日:2023.10.12
演じる喜び 体験で学ぶ
霧が丘学園中学部
市立義務教育学校霧が丘学園(根岸淳校長)中学部で10月5日、「演技プランを楽しむ」と題したワークショップが開かれ、9年生(中学3年生)約20人が演劇について学んだ。
これは、さまざまな分野でプロとして活躍する人が学校に出向き、子どもたちに芸術文化に触れる機会を提供する「横浜市芸術文化教育プラットフォーム・学校プログラム」の一環。この日は、コメディ作家のオオタスセリさんが来校し、演じ方の工夫や、演劇の魅力などを伝えた。
同校中学部では、生徒のコミュニケーション力や表現力の向上につながればと、毎年クラスごとに演劇に取り組んでいる。この日は、役者や監督として劇に携わる生徒たちが参加。オオタさんの指導でエチュード(即興劇)などに挑戦した。
事前に配布された台本を読み、ワークショップに臨んだ生徒たち。火災を目の当たりにして避難しようとするも、その火事で自身の財産を失いそうな状況に陥った人の心の葛藤などを、思い思いの表現で演じた。
また、犬やクラゲ、サボテンなどを台詞や体の動きで表現する演技にも挑戦。オオタさんは「等身大のお芝居ができていて良かったよ」と励ましたり「役者は台詞と台詞の間の表現を考えるのも仕事だよ」と伝えたりしながら、生徒に寄り添うように指導を続けた。
質疑応答では「台詞が多いとき、どうやって覚えますか」と質問した生徒に「死に物狂いで覚えます。歩きながら練習すると覚えやすい」など、アドバイスを交えて応えていた。
常識が変わった
生徒たちは「自分の中にあった演技に対する常識が変わった。動きながら覚えると良いと知ることができて良かった」、「オオタさんの演技を目の前で見て、迫力のすごさを感じた。貴重な体験ができた」と笑顔で話していた。
根岸校長は「これからも、生徒たちが本物の芸術に触れる機会を数多くつくっていきたい」と語った。
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