全日本中学校陸上競技選手権大会が8月17日から20日にかけて福井県営陸上競技場で開催され、青砥町在住の赤井遙斗さん(緑が丘中学3年)が110mハードルに出場し、2位となった。赤井さんは「全国で1位になりたかった」と悔しさをのぞかせつつも、「2年半積み重ねてきたものを形として残すことができてうれしい」と清々しい笑顔を見せた。
昨年に続き、2年連続で全国大会出場を果たした赤井さん。今年は7月の大会で、県中学記録を塗り替える13秒76の好タイムを記録。全国の舞台で日本中学記録(13秒50)の更新を目標としていた。
しかし、全国に先駆けて8月8日に行われた関東大会では14秒19で4位。「県記録を出してから気のゆるみがあった」と赤井さんは振り返る。ただ、負けたことで目指すべき舞台の大きさを再確認した。「立て直すしかない」。自己ベストを出したフォームと関東でのフォームを動画で何度も見直し、短時間で悪い部分を修正した。
そうして迎えた19日の予選は、関東大会以降で初のレース。「失敗できないと思ったら、今までで一番緊張した」と話すが、13秒99の記録で組1位に。全国で13秒台を出せたことが自信を取り戻すことにつながった。
翌日の決勝。前半は順調にスタートを切るも、途中で他の選手の姿が目に入り力んでしまったという。最終10台目のハードルを越え、ほぼ同時にゴールラインに飛び込んだが、結果は14秒02で1位と0・09秒差の2位。ほんのわずか、金メダルには届かなかった。
「結果に関しては悔しい。清々しくはあるけど、やっぱり全国1位が欲しかった」と話す赤井さん。ただ、この後も市と県の総合体育大会陸上競技が残っており、日本中学記録更新のチャンスはある。「最後まで目指していきたい」。熱い夏はまだ終わらない。
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