東洋英和女学院大学の「かえで祭」で初めて「フードドライブ」を主催した 鈴木 千尋さん 金沢区在住 20歳
「何かしなきゃ」思ったら行動
○…各家庭で使いきれない未使用食品などを持ち寄り、必要としている人たちに提供する活動「フードドライブ」。東洋英和女学院大学で今月2日に行われた「かえで祭」の一角に、初めて同活動を呼び掛けるブースが登場した。主催したのは同大学のSDGs研究会「コムラデリー」。代表として準備に尽力し、緑区役所との協働で実施にこぎつけた。「周知の点で反省点はあるけど、活動自体は知ってもらえたかな」とにっこり。
○…小学生から「SDGs」という言葉に触れてきた世代。地球の問題を考えるグループワークなどを行う中で、「私たちの世代が何かしなければ」という漠然とした思いを持った。6年生の時にはパシフィコ横浜で行われた国際フォーラムのオープニングスピーチの一員に。録画での参加だったが、「会議場に映像が流れた瞬間は今でもはっきりと覚えている。その後の会議の内容は難しかったけど、世界が協力しようとしているんだと実感できた」。
○…地域のボランティアなどに参加した中学時代を経て、高校では英語部に所属。英語によるディベートの県大会では優勝を果たした。本当は「海外留学がしてみたかった」が、コロナ禍で泣く泣く断念。それでも国際交流活動に興味を持ち、英語に強く、異文化コミュニケーションを学べる東洋英和女学院大学に歩みを進めた。
○…大学ではSDGs研究会のほか、放送研究会にも所属。かえで祭の実行委員も務めた。書店でのアルバイトもあり多忙な日々を送るが、「そろそろ就活に力を入れなきゃ」と苦笑い。目指すのは地域や社会に貢献できる文章を書く仕事だ。「日々流れてくる全てのニュースに、誰かの感情や物語がある。それを伝える側になりたい」
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