日本語教師で、11月30日開催の「やさしい日本語」に関する講座で講師を務める 長島 裕子さん 青葉区在住 59歳
多文化共生、要(かなめ)は「思いやり」
○…日本語教師歴11年のキャリアの中で「すごろくを使うのは初の試み。外国人にも分かりやすい『やさしい日本語』とは何かを考えるきっかけにしてほしい」。日本人の小学生親子を対象にみどりーむで開かれる講座で講師を務める。「やさしい日本語」への理解を深めてもらう同講座。すごろくのマス目には「土足厳禁」「集団下校」など、さまざまな言葉が登場する。参加者はこれらの意味を日本語で外国人に伝えるにはどう話すべきかを考えながらゲームを進めていくという。
○…埼玉県生まれ。外交官だった祖父、海外出張が多かった父の影響で外国文化への関心が高く、特に「英語を学びたい気持ちが高まった」のは中学時代だという。南米からの帰国子女で英語が堪能な女の子と親しくなったのが契機だった。進学した立教大学では英米文学部で学び、一層語学の研さんを積んだ。
○…結婚後、しばらくして緑区(現在の青葉区)に転居。日本語を教えるボランティア活動を始めたほか、横浜国大でも留学生に教える経験を積んだ。「日本語って奥が深い」。その実感は次第に「もっと専門的に教えられるようになりたい」との意欲に変わり、日本語教師の養成講座を受講。現在、平日はほぼ毎日オンライン授業を通じ、多くの外国人の日本語学習を支えている。
○…家庭では2人の子宝に恵まれた。趣味は都内などでの街歩き。「街の歴史を知るのも、出会う人との会話も楽しい」と笑顔で語る。「やさしい日本語」については「伝わることが一番大事。そのために大切なのは思いやり」。2年ほど前、防災士の資格を取得したのも持ち前の優しさから。「災害時は外国人も日本人と同様に被災する。防災情報を分かりやすく伝えていきたい」
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