戻る

緑区 人物風土記

公開日:2025.07.31

口笛世界大会で2大会連続で3位に輝いたほか、地域で演奏を披露している
海老原 雅司さん
緑区内在勤 53歳

口笛で地域癒す薩摩隼人

 ○…「口笛は体自身が楽器。どこでも練習ができる気軽さや、いかに技術を高めるかという面白さが魅力です」。世界中から実力者たちが参加し、2年に1度、川崎市内で開催されている「口笛世界大会」。音源伴奏カテゴリー・成人部門で2022年、24年と2大会連続で3位となり、優れた表現力を国内外に示した。緑区内のさまざまなイベントに呼ばれ、演奏することも少なくない。「口笛という物珍しさもあり、喜んでもらえる。私にとっても良い経験になります」

 ○…鹿児島県で生まれ育った。自宅にはクラシック音楽や日本各地の民謡などのレコードがたくさんあり、幼少期から音楽に親しんできた。中学時代からは吹奏楽部で打楽器を担当。高校や進学した横浜国立大学では主にティンパニーを演奏した。口笛を始めた時期を問うと「実は高校生になってから、ようやく音が出るようになったんです」。口笛で主旋律を演奏しながら、打楽器の練習に打ち込んだ青春時代を懐かしそうに語る。

 ○…結婚後、子ども2人を育てる中で次第に打楽器からは離れていったが「音楽の感覚を鈍らせないよう、口笛の練習は続けていた」という。ある日、大阪での口笛の国内大会の情報を知り、07年に初出場。ビバルディが手掛けた名曲などを披露すると、その卓越した技術が高く評価され、準優勝に輝いた。テレビ番組「マツコの知らない世界」で自身が演奏する様子が放送されたこともあり、注目を集めた。

 ○…大学卒業後、横浜市内で働き始め、現在は緑区内在勤。区内の自治会などから声が掛かり、敬老の集いなど数々のイベントに出演している。「本当に有難い。今後も緑区の皆さまの心の癒しとして楽しんでもらえればうれしい」

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

緑区 人物風土記の新着記事

緑区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS