緑区 文化
公開日:2025.09.04
緑区老人クラブ連合会
ショーで「洋服が生きた」
手作りドレスなども披露
緑区老人クラブ連合会女性部会は8月22日、中山地区センターでファッションショーを開催した。高齢者の生き甲斐づくりや交流促進などを目的にしており、今年で3回目。多くの来場者が見つめる中、出演した22人がランウェイを歩いた。
同連合会の平井充子会長によると、今回のテーマは「昭和」。今年が「昭和100年」であることのほか、多くの高齢者が青春時代を過ごした時期にちなんでテーマを選んだ。
歌うパフォーマンスも
披露された服の多くは、区内の老人クラブに所属する女性たちがリメイクするなどした唯一無二の作品。製作者自身が着用して歩いたり、モデルとして別の女性に着てもらったりして披露した。
浴衣姿で登場した人や、日傘をさして歩いた人も。中にはランウェイで『幸せなら手をたたこう』を歌うパフォーマンスを披露した人もいた。来場者たちが手拍子で応えるなどし、ファッションショーは大いに盛り上がりを見せた。
母から娘へ
会場で一際注目を集めたピンク色のドレスがある。三保町在住の志村愛子さんが自身の娘のために製作した思い出の作品だ。「洋裁が好き」と話す志村さん。「娘がお嫁に行く時は、自分がドレスを作ってあげたい」と手作りし、35年ほど前、披露宴当日に娘が着用したという。ショーの後、このドレスを着てモデルを務めた岩本照子さんに感謝を伝えた志村さん。「娘が大切にしまっておいたドレス。着てくれてうれしかった。洋服が生きた」と話していた。
平井会長は「皆さんに喜んでいただきたくてファッションショーを開いた。今年もショーをやるからには、成功させたいと思っていたので、ほっとしている」と語った。「出演した人たちのお顔が輝いている。華やかな気持ちになっていただけたようで良かった。来年も開催できれば」と意欲を示した。
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