横須賀・三浦 トップニュース経済
公開日:2026.01.30
上町商店街
「文化回遊」仕掛け続々
病院移転の逆境バネに誘客
「看板建築」が連なり、レトロな街並みを形成している上町商店街で、文化・芸術を切り口にしたイベント「ヨコスカ上町商店街文化芸術交流」が2月1日(日)から始まる。エリア一帯を"美術館"や"教室"に見立てて、地元ゆかりのアーティストの作品を各店舗に飾ったり、ワークショップを開いたりするなどして回遊を促す。3月1日(日)まで。
旧うわまち病院の移転後、人の流れが大幅に減少している状況があり、逆境を跳ね返そうと上町エリアの3つの商店会(上町商盛会・中里通り商店会・上町銀座商店会)で組織するイベント実行委員会が企画した。市内初のキャッシュレス決済アプリを使った買い物キャンペーンも同時展開。商店街の存続をかけ、独自の策を打ち出して誘客を図っている。
同会には、横須賀市文化会館とヨコスカアートセンターも参画しており、期間中は「まちかど美術館」と題して、各店のショーウインドウなどに横須賀ゆかりのアーティストや豊島小児童の作品を飾る。マップも用意して、アート散歩を楽しんでもらう趣向だ。
「上町文化回遊」と銘打った企画では、店主が講師となり、プロならではの知識やコツを教えるミニ講座を実施する。市自然・人文博物館の学芸員も協力して、体験プログラムを盛り上げる。生花店「花う」では、植物と匂いをテーマにした教室を店内で開くという。
2月1日の午前11時からイベント全体のオープニング・レセプションを同病院内の「うわまち広場」で開く。この日はうわまち病院で生まれた人たちに呼びかけて写真撮影を行う「ココルーツ」と銘打った企画も実施。解体が予定されている建物を使用して、本人のルーツを再確認する機会を用意する。
同会の田鹿和樹委員長は、「地域と顔の見える関係を築きながら、商店街への来訪を促すきっかけ作りを行っていく」と話している。
VRゴーグル谷戸探訪没入型アートへの誘い
「ヨコスカ上町商店街文化芸術交流」の関連企画として、「ヨコスカアートセンター」(上町2の3の11)で、仮想空間をキャンバスにして立体的な造形を生み出すVRアートの展覧会が開かれる。
横須賀の特徴的な立地である「谷戸」を舞台に、土地の記憶に触れるような作品を石原延啓さんほかのアーティストが手掛けた。観覧者はVRゴーグルを通して、「不便の正体」「人がそこに暮らし続けてきた理由」「非効率の中の美しさ」など谷戸が持つ本質を体感できる。期間は2月1日(日)から3月1日(日)の午前10時から午後7時。火曜休館。観覧料は一般1540円、学生1100円。予約はメール info@yokosuka-ac.jpへ。
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