緑区 社会
公開日:2025.09.11
台風15号、避難者はわずか
寺山町 指示発令も「0人」
横浜市では、大雨による「土砂災害警戒情報」が発表されると、崖崩れなどの被害の危険性がある区域に一斉に「避難指示」を発令する仕組みがある。9月5日の台風15号では、この仕組みにより市内13区の2963人を対象に「避難指示」が発令された。しかし、市の発表によると、実際に避難をした人は最大でも22人だった。
緑区内では、寺山町の傾斜のある住宅地に住む19人がその対象だった。午後2時10分に避難指示が発令され、その20分後には寺山町自治会館に避難所が開設された。しかし避難所に避難した人は0人だった。約2時間後に避難指示の発令は解除された。市の発表によると、今回の台風で緑区内での被害は確認されていない(9月5日午後8時30分現在)。寺山町自治会の臼井孝一会長は、「今回の台風は過ぎるのが早かった。被害がなくて良かったが、今後に備えて防災意識を高めていきたい」としている。
平時からリスク意識して
緑区では、2014年10月の台風18号により土砂崩れが発生し、30歳の男性が亡くなるなど痛ましい事故も起きている。日頃から備えておくことに越したことはない。
平時から災害リスクを意識してもらうため、緑区はいざというときの行動の流れや区内22カ所の地域防災拠点などをまとめた「防災マップ」のほか、洪水・浸水(内水・洪水)・土砂災害の被害ごとのハザードマップなどを発行している。資料はいずれも市HPからダウンロード可能だ。
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