緑区 人物風土記
公開日:2025.09.18
本紙で連載している『緑区域の歴史をつむぐ』が第200回を迎えた
相澤 雅雄さん
十日市場町在住 76歳
たゆまず歩を進める
○…研究のスタイルはとにかく歩く。「歩くと電車や車では見逃しがちなことに気づく。すると考えるでしょ。この積み重ねをしてきました」。地域史研究は半世紀以上続くライフワーク。頭の中に詰め込んだ情報を整理して緑区域の歴史を分かりやすく伝えてきた。身近な歴史であれば現場に足を運ぶことも、昔の生活風景に想像を膨らませることもし易い。「駅やスーパーの行き来だけでなく改めて歩いてみる」。そのきっかけになっていれば「少しは役に立っているのかな」。
○…幼いころは十日市場にある母の実家に入り浸り、自然を相手に「命懸け」で遊んだ。「ハチは黒いところ、人間の場合は目に向かって来る」。アシナガバチの巣を竹竿で突き、身をもって習性を確かめた小5の夏。興味が湧けば何でも調べた。歴史研究の入口は実家で見つけた郷土史の本。中2の秋だった。本を片手に、学校では教わらない地元の歴史を自分の目で確かめて回った。その本は今でも大切に手元に置いてある。
○…本業では食品衛生の技術職として横浜市役所で36年間勤め上げた。その功績がたたえられ、厚労省から感謝状が贈られたことも。本業と地域史研究、片方に偏ることなく淡々と真摯に続けられる陰にはそれを支える存在も。「女房がバックで応援してくれている」
○…夢中になって書き溜めたものが「集合体」として本になる。1冊目は20代後半のときの『十日市場村誌』。精力的に活動を続け古書店に数千円で並ぶ貴重な本も書いた。「生まれてきたからには何かしら役目があると思うの。与えられた時間は自分なりに有効に使いたい」。振り返れば人一倍たくさん歩いてきた人生の轍。「もう一冊頑張りたい」。生涯の歩みはこの先も続いてゆく。
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