緑区 文化
公開日:2025.10.30
作家の梨屋アリエさん
5年振り、新刊出版
障害や心の成長など描く
十日市場町在住の作家・梨屋アリエさん=人物風土記で紹介=が今月、『真昼にも星が光ると知ったのは』(ポプラ社)を上梓した。自身にとって5年振りとなる新刊。横浜市を舞台とした物語だ。
主人公で中学2年生の女の子・上川夏鈴(かりん)は、幼少期に発達障害と診断されていた事実を最近になって聞かされた。友人たちとの心の交流や、目と耳の重複障害である盲ろう者との出会いなどを通じ、夏鈴は自身や障害などについて見つめ、さまざまな思いを巡らせていく。
新刊の出版は、自身と「盲ろう者との出会いがきっかけ」だったと梨屋さん。「障害への理解が進むような本を書きたい」と思い、「『障害とは?』というテーマも含め『盲ろう者について』や『発達課題のある主人公の成長物語』を書いた」という。
また、同著には巻頭に点字表、巻末に指文字表、指点字表を掲載。声だけでないコミュニケーションについて学べるよう工夫を凝らした。
読者1人にプレゼント
『真昼にも星が光ると知ったのは』を抽選で本紙読者1人にプレゼントする。希望者は、はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、緑区版の感想を明記し、〒225-0014横浜市青葉区荏田西2の1の3の3階 (株)タウンニュース社緑区編集室「梨屋アリエさん読者プレゼント係」まで応募を。11月7日(金)消印有効。当選者の発表は書籍の発送をもって代える。
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