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緑区 教育

公開日:2025.10.30

医療の仕事体験
市、病院・大学と連携
将来に向けた人材確保へ

  • 牧野リハビリテーション病院で心電図の電極を付ける体験をした児童

  • 昭和医科大学で音楽のテンポに合わせて点滴の滴下数を調整する児童

 将来に向けた医療従事者の人材確保を目的に、横浜市は市内の医療機関や学校と連携して小学生向けの医療体験プログラム「医療のお仕事を体験しよう」を実施した。緑区内では4つの機関が協力。10月18日は鴨居にある牧野リハビリテーション病院、25日は十日市場町にある昭和医科大学内の保健医療学部でプログラムが行われた。

プロにチーム医療学ぶ

 牧野リハビリテーション病院でのプログラムには6人が参加。大平孝之院長は冒頭で「さまざまな職種の人が協力し、チーム医療で患者さんを支えています」と同院について紹介した。

 リハビリ体験では、職員がリハビリテーションの仕事について解説。より使いやすく設計された箸、フォーク、スプーンなどさまざまな福祉用具も紹介した。子どもたちは利き手ではない方の手で福祉用具の箸を持ち、小さな消しゴムをつかむなどして使い心地を味わった。

 また、X線テレビ装置の操作や、人の体に心電図の電極を付ける体験も行われた。薬剤師からは薬を小さな袋に分けて入れる分包機の扱い方を学んだほか、看護師からは車いすの使い方や包帯の巻き方などを体験を通じて学んだ。

 区内から参加した小学6年の女の子は、入院患者に食事を提供する際の工夫を管理栄養士から学び「ご飯を柔らかくして食べやすくしているというのが印象的だった」と話していた。

楽しめる工夫凝らして

 昭和医科大学保健医療学部では教員のほかに、自主的に手を挙げた約20人の学生も協力。「子どもたちに楽しんでもらえるように」と工夫を凝らして仕事内容を伝えた。

 この日訪れた小学生は10人。看護師と理学療法士、作業療法士の職種を体験した。点滴を打つ体験では、時間当たりの適当な滴下数を調整する作業を、滴が落ちる速さを音楽のテンポに合わせるゲームにアレンジ。『さんぽ』や『Bling-Bang-Bang-Born』などテンポの違う曲に合わせて滴下数を調整した。理学療法士の体験では、体の瞬発力や協調性を高める体操をすることで立ち幅跳びの跳躍力が向上することを体験。作業療法士の体験では、自分の手の形に合った「母指対立スプリント」という装具を作成し、それを装着することで「つまむ」「にぎる」などの動きを補助できることを体験した。子どもたちは「点滴に速さがあることを知らなかった」「ジャンプ力が上がってびっくりした」などと感想を話していた。

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