鶴見川 水質改善が進む 生活排水抑制が要因
猛暑となった今夏、夏休み中の子どもたちが鶴見川の水辺で遊ぶ姿が数多く見られた。比例するように同河川を管理する京浜河川事務所新横浜出張所には、保護者から川の水質についての問い合わせが寄せられたという。川の水質は安全なのか。取材した。
京浜河川事務所新横浜出張所は、鶴見川本川の水質調査を港北区の亀甲橋と大綱橋、鶴見区の末吉橋と臨港鶴見川橋の4地点で毎月行っている。
最新(2011年)のデータによると、有機物汚染のおおよその指標となるBOD(75%値)が亀甲橋地点で4・7㎎/リットル(環境基準8㎎/リットル以下)、大綱橋地点で3・6㎎/リットル(環境基準10㎎/リットル以下)で、同事務所新横浜出張所の上林喜美夫所長は「子どもたちが水遊びをしても安全なレベル」としている。
1970年代から80年代前半までは、特に港北区の人口増加や市街地化が進むにつれ、大綱橋や近接する末吉橋地点では、環境基準を大きく超える調査結果が残っている。要因の一つに家庭雑排水の垂れ流しが上げられる。当時、亀甲橋付近では、家庭雑排水に含まれている洗剤が泡立っている様子が見られたという。
しかし、下水道の整備が進められたことや、浄水場の設置、水質汚濁防止法等による排水規制により、近年大幅に改善されている。2000年には浄化槽法の改正により、トイレからのし尿のみを浄化する「単独処理浄化槽」の新設が禁止され、台所・風呂・洗濯などの排水も浄化される「合併処理浄化槽」のみが浄化槽として定義されるようになり、生活排水問題は解決されたといえる。
鶴見川流域で活動するNPO法人鶴見川ネットワーキングの岸由二代表理事は「1970年頃の鶴見川ではイトミミズやアベハゼなど厳しい環境でも生活できる生物が見られたが、近年ではキレイな水質でないと見られないアユの遡上が数多く確認されている」と話す。
上林所長は「河川敷や堤防にもゴミを置き去りにしないでほしい。それも水質改善につながっていく」と話している。
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