創立30周年を迎えた「港北三曲会」会長 三橋 貴風さん 大倉山在住 65歳(本名:三橋 保源(やすもと))
伝統文化の息吹を発信
○…「もう30年か」と穏やかな笑顔を見せる。古来より日本で普及してきた箏、三味線、尺八の3種類の音楽「三曲」の啓発などを目的に活動を続けてきた。自身は3代目会長を務めるが、歴代の会長や多くの人からの支援への感謝が常に胸中にある。「この節目を、一度立ち止まって、過去を見返すチャンスと捉え、新たな発見をしたい」と話す。
○…「今でも覚えています」。幼少期、目覚ましは枕元にあったオルガンで母が奏でるバッハの曲だった。5歳からバイオリンを始め、高校ではトランペットでジャズに触れるなど音楽一色だった。トランペット担当でジャズバンドに入っていた大学1年の時に転機が訪れた。練習中に向かいの部室から漏れ聞こえてきた尺八の音色に好奇心を抱き箏尺八研究会に入会。3年生の時にNHK邦楽技能者育成会のオーディションに応募し見事合格。内定していた企業に辞表を提出し尺八の道に進んだ。
○…18歳から2人の師匠に師事し古典本曲を学び、約300曲を自身のものにした。30歳で行った尺八演奏会での文化庁芸術祭優秀賞を皮切りに、横浜文化賞や紫綬褒章などを受章してきた。国内外で活動をする傍ら、 「デーモン閣下の邦楽維新コラボレーション」はスタートから16年を数えるなど、ジャンルを問わず様々な楽器と合奏してきている。自宅では2人の子どもの父親。子どもたちも音楽に携わっており、家庭内で共通の話題はやはり音楽。「刺激を受けることもあって新鮮」と目を細める。
○…発足時から会の発展を見守ってきた。試行錯誤だったが、約50人と小規模ながらもチャリティーコンサートや区内を中心とする小学校などでの演奏活動など「密度の濃い活動を行ってこられた」と自負する。11月には周年記念の演奏会を控えており準備に余念がない。今後も、邦楽を通して情報発信していく日々は続いていく。
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