中区・西区・南区 社会
公開日:2025.12.19
中区第6地区
防犯演劇で詐欺知る
地域一体で抑止へ
昨今被害が増加する警察官をかたった特殊詐欺の被害を防ごうと、中区の簑沢地域ケアプラザで12月13日、防犯演劇が行われた。上演したのは、演劇や歌などで社会問題を世の中に伝えている団体「表現のチカラ」。
第6地区連合町内会が主催し、山手防犯協会、山手警察署生活安全課が協力。地域住民約20人が観劇した。
物語は、高齢女性が携帯電話会社から契約した覚えのない携帯電話の未払いの連絡を受けたところから始まった。その後、警察官をかたる人から「詐欺の組織に協力していることになっている。捜査で無実を証明するために先に料金を振り込むように」と言葉巧みに誘導され、被害に遭ってしまう。
参加者は「他人事だと思わない」「固定電話に出ない」「お金が絡む内容は一旦切って相談する」という、だまされないための3つの秘訣を学んでいた。
主催した第6地区連合町内会の守屋孝会長は「地域の人と顔見知りになり、声をかけ合うことも被害防止につながる。地域全体で防犯意識を高めたい」と話した。
県内の今年1月から10月末までの特殊詐欺の発生件数(暫定値)は1990件で前年同期比で435件増加。山手署管内でも7件、約2700万円の被害が発生している。
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