港北区 人物風土記
公開日:2018.11.22
展示会を行うソープカービング講師の
海老原 記志江さん
師岡町在住 56歳
新たな異文化 次世代へ
○…タイの伝統工芸、「カービング」の講師を始めて約8年。今では60人超の生徒がおり、地方や海外から来る人もいるのだとか。「出来上がった時の喜んだ顔が嬉しくて、続けていられます」。作品展ではそんな愛弟子たちのクリスマスモチーフ作品が並び、冬の訪れを告げる。
○…13年前、夫の転勤でバンコクへ。主婦業の傍らカービングを習い始めた。ナイフ1本で果物や石鹸を彫り進める作業は、不思議と無心になり、夢中になれた。在住中の4年半で基礎を習得し、教室のアシスタントを務めるまでに。帰国後、「文化の違いで”浦島太郎状態”」のなか、綱島のカルチャー教室で講座を開講。「手探りよね。教えながら技術を磨きました」。港北・都筑中心に店頭講習会などで教え続け、今年の1月に新横浜で現教室を構えた。初心者も簡単に楽しめるようにと、日本人好みのオリジナルデザインを用いるのがこだわりだという。
○…「バンコク転勤以外はずっと大倉山。」という生粋の港北人。物づくり好きの一家で育つ。娘のウエディングドレスを作ってしまうほど裁縫好きの母と、シルクフラワーを嗜むサロネーゼの妹とともに、大倉山記念館で作品展を開いたこともあるそう。短大卒業後から結婚・出産まで、電気メーカー事務、介護関係と全く畑違いの職に就いていた。幼少期から創作活動には全く縁がなかったことから「今の仕事を話すと旧友には驚かれる」と笑う。
○…「他に趣味はないの。朝から晩まで仕事」と目まぐるしい毎日を送るのは、カービングを全国に広めたいという思いがあるから。そのため、今後の目標は講師を輩出することだという。次世代のカービングマスターを育てつつ、新たな異文化を繋いでいくだろう。
ピックアップ
意見広告・議会報告
港北区 人物風土記の新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











