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港北区 社会

公開日:2021.02.04

室内の転倒、油断大敵
横浜労災が高齢者に講座

 横浜労災病院(梅村敏院長)が市民向けの出張講座「高齢者の転倒とその予防」を1月27日、下田地域ケアプラザで開催し、9人が参加した。

 同院の作業療法士である望月駿之介さん、井上由貴さんが登壇し、転倒は高齢者が要介護になってしまう原因の第4位であることを紹介した。一度転倒すると転倒への恐怖から活動量が減り、身体能力が弱ることで要介護状態につながるとも述べた。

リビング、寝室こそ要注意

 高齢者が自宅で転倒しやすい場所は居間やリビング、玄関、寝室などが上位を占めていることも説明。「浴室や階段はもちろんですが、茶の間のようなリラックスしている場所も注意を払って」と呼びかけた。転倒の要因には、内因性(身体能力の問題)と外因性(環境の問題)があると解説し、「筋力を鍛えるとともに、床に物を置かない、階段に手すりをつけるなど転倒しにくい環境づくりを」と語った。

 転倒しにくい体をつくるための自宅でできるストレッチや、バランス力を養う訓練を紹介し、参加者全員で取り組んだ=写真。参加した女性は「膝の疲れを相談できず困っていたが、専門家に相談ができてよかった。習った運動も試してみたい」と語った。

 同院の担当者は「転倒骨折の相談がコロナ以前より増えている。講座で注意を促すとともに、高齢者の方が外に出る機会づくりにも役立ったのでは」と話した。

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