飲食店支援のための電子マネーサービスGIVEPO(ギブポ)を開発した 酒井 基宏さん 新吉田東在住 45歳
”やってみよう”が原点
○…コロナ禍で苦境に立たされる飲食店を「何とかして救いたい」との思いで、昨夏から開発に取り組んだ。「お店をサポートしたくても、その気持ちを実際の支援につなげるものが少ない。それならば、自分で作ってしまおう」と笑顔を見せる。プロジェクトはまだ始まったばかり。「多くの人に知ってもらい、支援を広げていきたい」
○…高校時代、『ジュラシックパーク』を見て「自分も映像を作ってみたい」と専門学校へ進学。卒業後は、CM制作のスタジオやテレビ局でドラマのCG加工のチーフも務めた。「達成感もあり、次はのんびり自分の時間を増やしたい」と、2015年に現職の物販会社を立ち上げた。取り扱うのは、遠隔操作とビデオ通話を融合させたテレプレゼンスロボットなどのニッチな商品。「新しい生活様式の中で、こうした技術には色んな可能性が詰まっていると思う」と話す。
○…横浜市出身。中高6年間は、流行の漫画に感化され剣道部で汗を流した。現在は、妻と3人の子どもとの5人暮らし。昨年から始めたという趣味のウォーキングは、健康づくりはもちろん、「自問自答しながらアイディアを考える時間」という。ギブポも音楽を聞きながら歩いている時に構想が浮かんできた。「歌詞にも勇気づけられてね」と雨以外は毎日欠かすことのない大切な時間となっている。
○…何事も「まずはやってみよう」がモットー。今も、コロナ禍で学校での社会科見学が中止となったことを知り、先のロボットを使った新しい見学の形を模索しているという。自身を「始めたことを継続していくことが苦にならないのが魅力」と微笑みながら分析。挑戦心と強い継続力で、新らしい可能性の扉をまた一つ開いていく。
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