横浜市立菊名小学校(野間義晴校長)は、9月に開校70周年を迎え、12月3日には記念式典が開催された。コロナ禍のためテレビ放送での開催となるなか、野間校長は「歴史を作ってきた先輩や支えてくれた地域への感謝の気持ちを持ってほしい」と話した。
菊名小学校は1951年、大綱小学校から分離独立する形で創立された。場所が小高い丘陵地であり「大変な工事だったようで。それでも開校できたのは地域の方々の熱い思いのおかげ」と野間校長は語る。
67年に、ほぼ全焼となる火災を経験するも翌年には復興。94年には「児童が自ら考えて行動するために」と完全ノーチャイムを実施した。これまでに1万人以上の卒業生を送り出し、野間校長は「多くの卒業生が国内外で活躍している。菊名小の児童であることに誇りをもって過ごしてほしい」と在校生にエールを送った。
式典に出席したPTA会長で70周年実行委員長の平田麻子さんは「いつも元気に挨拶をしてくれる。卒業生から受け継いだ”思いやりの心”という素晴らしい伝統をつないでいってほしい」と挨拶した。また同委員会からは、からくり時計などの記念品も贈呈された。校内2か所の昇降口に設置予定といい、70周年担当役員の飯嶌理恵さんは「仲間や先生、そして地域と楽しく素敵な時を一緒に刻んでほしい」と思いを込めて6年代表児童に時計を寄贈した。
主役は子ども。各所で活躍
「思い出たくさん 夢へはばたけ菊名の子」のスローガンのもと様々な取組みが実施された70周年の今年。その主役となったのは920人の児童たちだった。
スローガンは4年生が中心となり「楽しい思い出をもって前を向こう」という思いを込めて設定。菊名駅前には記念の横断幕も掲出された。
航空写真のデザインは5年生。校歌に登場するヒバリが菊の花を咥え菊名の空を飛ぶ姿を表現。児童は「皆で撮れて嬉しい」と笑顔を見せた。
1年生は、70周年記念誌内で「学校探検」に挑戦。校庭や遊具、屋上からの景色などの校内のスポットや歴史を調査してまとめた。
チャレンジ動画紹介のタイトルコールは2、3年生。全クラスが70にちなんだ様々な課題を設定し、クリアを目指して一丸となって挑戦した。
「これからの菊名小へのメッセージ」を発表した6年生は、折り鶴アートや運動会での70周年記念体操も担当。折り鶴の折り方を下級生に教えるなど、最上級生として全校を引っ張っていった。
式典内ではそんな児童たちの取り組みが動画で紹介された。その様子を見守った平田さんと飯嶌さんは「前向きに一生懸命な思いが伝わってきた。学年を超えた交流が生まれ、みんなで協力しあう姿には、まさしく(学校教育目標の)”こころゆたかな菊名の子”が現れていた」と笑顔で振り返った。
港北区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|