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港北区 社会

公開日:2022.03.10

下田の活動団体
VR通し認知症理解を
体験会、ケアプラと共催

  • VRゴーグルを装着して映像を見る参加者

 地域で支え合う輪を広げようと下田地区を中心に活動するボランティア下田(加賀雅典代表)は3月3日、下田地域ケアプラザとの共催で、認知症VR(バーチャル・リアリティ/仮想現実)体験会を開催した。

 1995年に発足した同団体は、2020年から下田地域ケアプラザで認知症カフェ「下田メモリーカフェ」を毎月第2木曜日に行っている。

 カフェは、認知症の当事者、その家族、一般の人が誰でも参加できる場。認知症の人々の閉じこもり予防を目的に、認知症予防体操などのイベントを実施している。

 取組みの一環として、今回は初めてVRを導入した体験会を開催。当日は、同団体メンバーの他、一般参加者を含めた15人ほどが、VRゴーグルで認知症の疑似体験を行った。

 用意された映像プログラムは、【1】空間認知能力が低下すると、階段を下りる時、どのように感じるか【2】レビー小体型認知症の典型的症状とされる、幻視体験【3】認知機能が低下した場合、運転時にどの様に感じるか――の3つ。体験後は、樽町のグループホーム「オクセン」の管理者、牧野さくらさんによる認知症の講義が行われた。「認知症の人は、決して『何も出来なくなった人』ではなく上手にサポートを受けられれば、できることはたくさんある」と話した牧野さん。「これからは認知症になっても自分らしく暮らしていく時代。その時に困らない準備をするため、認知症カフェはとても良い居場所」と言葉を結んだ。

 同団体代表の加賀さんは「まずは認知症カフェのことを知っていただきたい。そして、活動を通じ認知症とその家族の方が地域で困らないようお手伝いできれば」と話していた。

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