今年度から港北区地域子育て支援拠点どろっぷの施設長を務める 田之畑 有美さん 大倉山在住 51歳
子育ての声、社会とつなぐ
○…12年前、大倉山で親子が集う「どろっぷ」職員となり綱島東の「どろっぷサテライト」では開設から6年間勤務。副施設長も務め、4月から再び大倉山に戻り施設長に。「多様な人が参加しやすいよう、オンライン含め今のニーズに合った方法を作っていけたら」
○…グラウンドで走り回って遊んだ子ども時代。運動好きで小中高とバスケ部に。今も「体力には自信があります」と笑う。施設長として市や町内会、学校との会議など、日々動き回る現在もその体力は味方だ。活動の原動力は「子育ては親だけの責任と感じなくていい、全体で子育てを支えられる社会を」との思い。「施設内に留まらず、集団が苦手な人やコロナ禍で来れない人の声も聞き、外へ伝え広げていくのがここの役割」。これまでも内外問わず子育ての輪を広げてきた。
○…「頼ってもいいんだ」。親が子育てするのは当然という意識下、地域との交流を通し自身もそう思えた一人。青森県出身で子育て中に県外から大倉山へ。知り合いもいない中「長女の幼稚園の盆踊りの時、生後半年の次女を抱いてどうしようと悩んでいたら、隣近所の女性が『いつでも声かけていいのよ』と次女を見ててくれて」。そんな体験や地域の子育て支援者、サークル等を通じ徐々に重圧が変化。「だからこそ施設でも地域でも一期一会を大切にしたい」と、今の仕事への思いにつながっている。
○…大学受験を終えた次女から「支えてくれたお礼」との夫婦旅行のプレゼントに、「気持ちを伝えてくれ嬉しかった」という最近。町内会では親子がどう楽しめるか議論が続くほか、七夕の笹を施設にくれる人も。「地域に子育てを応援している人がいる。それを体感してもらい、そっと背中を押す場になれば」
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