横浜篠原郵便局跡地を地域の文化複合拠点としてリニューアルした (株)ウミネコアーキ 代表取締役 若林 拓哉さん 篠原町在住 30歳
未知の体験できる場に
○...生まれ育った篠原地区のエリアリノベーションの一つとして、郵便局跡地を地域の文化拠点「ARUNŌ-Yokohama Shinohara」を10日、オープンさせた。同施設の企画・設計から運営まで手掛ける。「鉄骨むき出しの構造など、建物の面白さや地域の拠点機能は残しつつ、新しい体験ができる場所になれば」。飲食業を目指す人のための「シェアキッチン」、作品展示や販売等ができる「マドグチ」等を仕組み化し、全国の郵便局跡地に広げることも視野に入れる。
○...幼い頃から数百ピースあるパズルや、菓子箱で作った自作の迷路で遊んでいた。建築の道を志したのは、高校3年の夏。好きだったものづくりや絵を描くこと、得意な数学や物理を「組み合わせると建築だ」と気づく。好きなことを学ぶ大学は肌に合い、設計の面白さにのめり込んだ。ほとんどの課題で1位を取り、卒業時には学科の総代に。大学院卒業後は先輩のつながりから、つばめ舎建築設計で設計の仕事に携わる。
○...転機は、同事務所で設計した「ナリワイ型賃貸住宅・欅の音terrace」。2019年グッドデザイン賞など複数の賞を受賞した。その時の経験が、単に設計するのではなく、コンセプト企画から不動産業、施設運営まで手掛ける、自らの会社のスタイルにつながった。またこの時に触れた現代の「小商い」という新しいライフスタイルも、ARUNŌの中に落とし込まれている。
○...高知でゲストハウスの設計に携わるなど、活動範囲は広いが、現在新横浜駅近くにあり、祖父が手掛けた「新横浜食料品センター」のリノベーションにも取り組む。店舗兼住居の新たな可能性を見てもらえれば、と自信を覗かせた。
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