港北区 人物風土記
公開日:2023.06.22
6月17日の総会で鶴見川舟運復活プロジェクトの会長に就任した
大谷 佐一さん
新羽町在住 82歳
鶴見川との共存を伝承
○…鶴見川に和舟を浮かべ、流域の自然や文化を地域に住む人や子どもたちに伝承するプロジェクトのリーダーを引き継いだ。2007年に設立されたプロジェクト。地元ケーブルテレビで和舟「舟運丸」の製作シーンを見て、発起人である前会長に声をかけた。「ぜひ参加したいって。2号めの『たちばな』は最初から建造に加わったよ。建築士に教わりながらカンナを引いたり」と懐かしみ、今も活躍する頑丈な二艘の和舟を誇る。
○…新羽町の農家に、4人きょうだいの長男として生まれる。必然、親の米作りを手伝い、その経験は今もプロジェクトでの田んぼづくりに生きている。20歳で家庭の事情により機械整備の会社に就職。時は高度経済成長期、東北から九州まで出張で飛び回る日々を過ごし、定年まで丸40年働いた。ワープロやパソコンも得意で、その技術はのちに町会役員の名簿作りなどに役立てた。
○…北新羽町内会長や新羽町連合町内会長を歴任。「長く住んでいるからね」。新羽町の地に82年。30代の頃には鶴見川の氾濫や水防活動を消防団員として経験した。新羽はやし連には10代の頃から携わり、今も太鼓を叩き続ける。「獅子舞や出初式、お祭りに引っ張りだこだったよ」。コロナ禍が明け、披露の場が復活したことを喜ぶ。
○…プロジェクトには現在約30人が携わり、そのほとんどが70代以上。「歴史家、自然や植物・動物・昆虫の研究家、設計士、建築士、大工などあらゆる専門家が集まっていて、何か聞けば誰かが応える。こんな団体はほかにはないのでは」とメンバーを自慢し、「一応自分も、田んぼのことは任せてもらってるけどね」と鼻を膨らませる。古き良き伝統と自分たちのノウハウを「伝え続けていくのが使命かな」。
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