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港北区 人物風土記

公開日:2023.10.05

日吉・綱島地区センターで、子どもたちに絵本を読む活動を続ける
おおつか のりこさん(本名:大塚典子さん)
箕輪町在住 56歳

言葉や絵の楽しさ、多くの人に

 ○…ボランティアとして携わる絵本児童書専門店「こどもの本のみせ ともだち」(日吉本町)から派遣され、日吉や綱島の地区センターで、子どもやその親たちに絵本の魅力を伝えている。天候にも左右されるが、10組以上の親子が集まることもある。「赤ちゃんが本の絵をじっと見つめたり、擬音語に反応してニコッと笑ったり、もう本当に可愛くて」

 ○…本業は翻訳家。子どもの頃から児童書を読むのが好きで、小学校の図書室で、1日1冊は借りていた。テニスに夢中になった時期もあったが、子育て中に図書館を訪れる機会が増え、本への思いが再燃。もともと英語が好きだったこともあり、一時期住んでいたインドネシアで本を和訳していた習慣から、帰国後に翻訳家の道へ。児童書を中心に活動し、後進の指導も行う。ノンフィクション絵本も手がけ、現在制作しているのは小学生高学年向けの防災の本。「知識を得、災害に備える大切さを知ってほしい」と思いを込める。

 ○…2人の子を育て上げ、今は夫と2人暮らし。趣味はスポーツ観戦やキャンプ、ジョギング。走るコースは鶴見川沿いで、仕事のスケジュールを睨みながら1日17Km、月300Kmを目標に掲げている。また、ボーイスカウトの引率など、本の活動以外でも子どもたちとの関わりは深く、「とにかく接するのが好き。大きくなって声をかけてくれる子もいて、もう涙が出そう」。

 ○…「知らなかった人同士が一冊の本を介して一つになる瞬間、そんなライブ感が良い」。活動の魅力をそう語る。子どもたちから教わった流行の言葉や遊びは自身の学びにもなるという。「良い絵本はリズムと言葉が豊か。これからも、その楽しさ、魅力を多くの人に伝えたい」

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