大倉山駅前、エルム通り商店街にある「天一書房大倉山店」が10月20日(金)、向かいの系列店、文具101大倉山店(25日(水)閉店予定)と共に、26年の歴史に幕を下ろす。
近隣にある大綱小学校図書ボランティアの3人が5日、同店に児童らが書いた感謝のメッセージを届けた。同小の在校生やOBの保護者らが所属し、読み聞かせや図書室装飾、本の修繕などの活動を行う同ボランティア。メンバーの一人が先月20日ごろに店頭の張り紙で閉店情報を入手。日頃より児童や保護者らが利用していた両店舗の閉店にメンバーらはショックを受けるとともに、「何かできることはないか」と考案。児童らの、これまでの感謝のメッセージを形にして届けることに決めた。
すぐさま学校に協力をあおぎ、全校児童に用紙を配布。「初めて一人で買い物した店。今までありがとう」など感謝や思い出が書かれた141枚のカードが集まった。同ボランティアのリーダーを務める小林愛子さんは「こんなに多く集まり驚いた。みんな感謝を伝えたいと感じていたのだと思う」と話す。メッセージは同店のショーウィンドーに10月末まで貼られる。
同店を運営する多摩興産(株)(綱島東)では今年に入り同書房日吉店、文具101綱島店を撤退させた。大倉山の両店舗もそれに続いた形。同書房の綱島店・瀬谷店は継続。
区内では他社書店の撤退もあり、インターネット通販の台頭やコロナ禍での売上減少など、業界全体で書店ビジネスが成り立たなくなってきている背景が見受けられる。
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