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公開日:2025.11.27

横浜F・マリノス
いざ、ホーム最終戦
終盤の快進撃を最後まで

  • 京都サンガを完封しJ1残留が決定 ©1992 Y.MARINOS

  • トークショーで質問に答える植中選手(左)と山根選手

 横浜F・マリノスは11月30日(日)、ホーム最終戦に臨む。一時J1リーグで最下位にまで順位を落とし、けがでの選手離脱、相次ぐ選手の移籍、2度に渡る監督交代と、度重なる危機を乗り越え、J1リーグ残留を決めた。

 今シーズンはチームにとってもサポーターにとっても苦しく、もどかしい結果が続いた。

 シーズン中盤、2得点差の完封勝利を4度記録するも、その後は4連敗。大きな波には乗れず、シーズン後半でリーグ順位を最下位にまで沈ませ、チーム史上初となるJ2リーグ降格が目の前に迫る危機的状況に陥った。

 厳しい状況下において、追い打ちをかけるようにホームスタジアムである日産スタジアム(小机町3300)のネーミングライツを巡って協議が開始され、サポーターの不安を煽った。

 しかし10月18日、浦和レッズとのホーム戦。4対0の完全試合を皮切りに、サポーターの不安を払拭するかの如く、F・マリノスの快進撃が始まった。

 リーグ上位のサンフレッチェ広島を3対0、続く京都サンガをも3対0と完封し、3試合連続無失点を記録。大きな勝ち点を手に入れ、J1リーグ残留を決定づけた。さらにチームを後押しするかたちで、日産スタジアムのネーミングライツ存続が決定。復活ののろしを上げたトリコロールが巻き起こす旋風の勢いは増すばかりだ。

トークで思い語る

 破竹の勢いで躍進を続けるF・マリノスは、キュービックプラザ新横浜で11月21日、植中朝日選手・山根陸選手を迎えたスペシャルトークショーを開催した。

 開催された週は、J1リーグの試合がなく「マリノスロスだった」と語った参加者は「このおかげで解消できた」と笑顔を浮かべていた。

 両選手、参加者からの質問に和やかに答えていたが、「お互いの良いところを5つ教えて」といった質問には、たじたじになりながらも、互いのプレースタイルをたたえ合い、ときどき突っ込み合うなど、ピッチでは見られない等身大の姿が見受けられた。

 同トークショーのラストには、サイン入りグッズの抽選会が開催され、当選した参加者は緊張しながらも、労いの言葉や、ホーム最終戦への声援を送っていた。

意地と誇りを掛けた一戦

 度重なる危機を乗り越え、怒涛の快進撃を続けるF・マリノスは「ALL FOR TRICOLORE」を掲げ、トリコロールの復活を信じ、声援を送り続けたサポーターと一丸となって、ホーム最終戦へ挑む。

 ここまでチームを得点数で支え、ここぞというう正念場で大きな1点を決めてきた植中選手は「今シーズンはなかなか良い試合を見せられなかった。最後はホームで気持ちよく見てほしい。納得できる試合内容にしたい」と語る。

 そして正ポジションのボランチとは異なるサイドバックに起用されながらも、得意のドリブルで局面を打開してきた山根選手は「J1残留は決まったが、ここで緩まず、これまでの悔しさをホームのピッチで晴らしたい」と語った。

 2度の監督交代で揺らぐチームの地盤を固め上げた大島秀夫監督は「苦しいシーズンを一緒に戦ってくれたファン・サポーターのためにも、素晴らしい試合にできるよう頑張りたい」と述べ、準備を整えている。

 名門としての意地と誇りを掛けたホーム最終戦は、日産スタジアムで現在リーグ10位のセレッソ大阪と対戦。11月30日(日)、午後2時キックオフ予定。詳細はチームのホームページなどで。

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